川口市内の商店会へ新規加盟された店舗をご紹介いたします。
今回は川口駅東口、川口本町共栄会のくずし割烹はら子さんです。
日本料理のお店さんですから、まずは実食!ディナータイムに取材訪問です!
夕方の早い時間からの取材でしたが、日中暑く、今夜は日本料理なら日本酒!とのことで、冷酒(日高見・超辛口純米酒)を頂きました。
とりあえずビールにしなくて良かった~!
体中に染み渡るほど、超辛口の日本酒で生き返った気持ちですよ。
お飲み物はソフトドリンク(ノンアルコールビールも)をはじめ、様々なものをご用意されていますね。
お店はコース料理のみとなっており、今回はお店のHPで『初めてご来店される方におすすめ・旬菜コース 4,180円(税込)』を予約して2名の貸し切りでお願いしました。
それでは早速、冒頭の日本酒とともにご提供いただきましたのが、こちらです。
【1品目:先付】
青森産クリ蟹を蟹酢ジュレ、キャビア、マイクロトマトと一緒にいただきます。
素材それぞれの持つ風味、食感、甘味・塩味など味わいが合わさり、これからの料理へ期待が膨らみますよ。
意外な取り合わせのように思った、マイクロトマトもしっかりと一体となった料理を彩っています。
【2品目:前菜】
それぞれの料理が器とともに織りなす、彩豊かな日本料理の真骨頂のようですね。
上から反時計回りに以下の料理になっております。
・青梅蜜煮
・たぐり湯葉二色魚卵添え(鱒イクラ、トビッ子ワサビ風味)
・信州牛ローストビーフ
・穴子煮凍り(辛子酢味噌掛け)
・イワシ梅煮
それぞれの料理が異なる食感・味わい・風味があり楽しめ、店主が旬の食材を仕入れ、見極めて丁寧に作り上げた料理が堪能できますね。
日本料理を調理するうえで大切な事は、五味・五感・五色・五法と言われているようです。
煮る、焼くなどの調理法を用いて、料理自身のお味と色合いだけではなく、五感を使い、料理を美味しく頂けるようになっているのですね。
【3品目:お造り】
・北海道礼文島産塩水ウニ
・静岡御前崎沖 金目鯛湯霜造り
・岩手の生本マグロ(赤身・中トロ)
※長野安曇野産 本ワサビ
涼しげな器に盛られた、お造りですね。
食器の一部はご主人が自ら陶芸で作り上げたもののようですよ!
美味しいな・・・そんな言葉が出ないほどに、ウニの甘味、赤身と中トロ、それぞれのマグロの旨味、金目鯛の身の食感を本わさびで堪能できますよ!
※思わず写真を撮り忘れ知人より拝借した写真です
【4品目:焼物】
・長野天竜川産 若アユ塩焼(蓼酢(タデ酢))
・手長エビの揚げ物(高知・仁淀川(によどがわ))
あゆが解禁され、旬の時期が6月~とのことで、今年お初で、あゆの塩焼きを頂きましたよ。
いつもは塩焼きそのままで頂くのですが、ちょっと無知で恥ずかしいのですが、初めて蓼酢(タデ酢)で頂きました。
タデの葉をすり潰して酢でのばした調味料とのことで、当然ながらお店でお作りになっております。
タデの香りや酸味、爽やかな辛さを感じる調味料なんですね!
またカラッと揚がった手長エビ、その味わいや食感、旨さは言葉にできませんね。
コロナ禍で、しばらく忘れていましたが、普段味わうことが無い料理を頂けるのが、本当に外食の楽しみですね。
【5品目:お食事】
・稲庭うどん(豆乳胡麻ダレ、ジュンサイ、生麩、クレアトマト、針ノリ)
喉越しが良い稲庭うどんを豆乳胡麻ダレで頂き、風味や旨味が増し、更にトマトのさわやかさも加わり、満足な食事ですね。
そして記者の両親が秋田出身でもあり、たまに田舎から送られてきた、あの『じゅんさい』の独特の食感が再び楽しめ、嬉しかったです!
【6品目:デザート】
・メロン&サクランボ
久しぶりに日本料理と日本酒を堪能し、最後にデザートですが、果物と抹茶入り玄米茶です。
献立最後に旬の果物を熟した食べ頃で出されているとのことです。
終始一貫、隅々まで店主の心遣いが行き届いた空間で、すっかりと取材であることを忘れ、料理とカウンター越しの店主との話で楽しい食事となりました。
2時間、ゆっくりと知人と共に楽しい時間も頂き、知人からは季節ごとに旬の素材を頂きたいお店との話もありました。
くずし割烹はら子のご主人である原子さん、15歳で東京に出てきて料理の世界に入った40年のベテラン料理人で、実家は青森県の寿司屋さんです。
実は東京に出てきて半年後には川口市在住になったようです。
小学生の時から父の背中を見て、料理人になると決めて料理の世界に入り、単なる料理人だけではなく、チェーン店の商品開発で様々なジャンルの料理開発等も行い、厨房機器のメーカーからの依頼で全国各地で厨房機器を利用した調理指導も行ってきました。
また、下田市にある高級温泉旅館・下田大和館でも料理人として働き、様々なご経験のうえで川口市で4年前にお店をオープンされました。
コロナ禍前にオープンしたとのことで、コロナ前までに来店されたお客さんが、緊急事態宣言の期間以外は開けていた、お店へ来店して支えてくれたとお話されていました。
また、もともとお店が少人数、コース料理、完全予約制となっていたため、コロナ禍でも安心して食事ができるお店と認識されて期せずして、飲食店の厳しい時期も乗り越えられる基盤になったようです。
多くのお客さんが通う理由には、当然ながら店主による丁寧で確かな料理技術の料理の美味しさがあり、その腕前は日本料理の伝統を伝える四条司家の師範であることや、道場六三郎氏にも料理を提供し、ご評価をいただことからも分かりますね。
くずし割烹との店名ですが、日本料理の伝統や基本を踏まえ大切にしつつも、新しい取組みやアレンジも取り入れ、お客さまに気軽に日本料理の良さを味わってほしいとの想いがあります。
『外に食事に出れないことが続いた中で、来店されるお客さまにとって非日常のものをお出しして、お食事を楽しんでいただきたい』
・・・今回の取材でも、まさにそのご主人の言葉通り、楽しい時間を過ごすことができました。
気の置けない友人や家族の記念日での食事など、ご利用してみてはいかがでしょうか。
これからのお勧めとして夏のコースでは、各コースでハモ(鱧)、アユが楽しめるようですから、今度はハモが食べれるタイミングでお邪魔したいですね。
お店は昼、夜2名様より5名様まで貸切可、完全予約制ですから、ご予約が必要です。
ご主人によると『ネット予約もできますが、コース料理のため、アレルギーや食べられないものなど、お聞かせいただくので、お電話がいいかな・・・』とのことですよ。
そのようなところもご主人のお客さんへのスタンスや想いを感じますね。
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くずし割烹 はら子
〒332-0012 川口市本町3-6-11
電話:048-452-4527
営業時間:月~日、祝日、祝前日: 12:00~23:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 22:30)
※御客様のご都合に合わせ調整致します。
※昼、夜2名様より5名様まで貸切にて御予約承ります。
定休日:不定休
HP:https://harako.owst.jp/
※2022年6月取材時のデータとなっています
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(記者:かわぐち・まちネタ隊員00番)